ShibuyaCross-FM

ShibuyaCross-FM

New Video 2024.09.25 on air

教えて!栗田先生の矯正相談室#2_2024.09.25放送分 ゲスト:吉住淳さん

VIEW MORE

Interview Kurita Yosuke

栗田:皆さんこんにちは。本日も始まりました、「教えて!栗田先生の矯正相談室」です。パーソナリティは私、マロニエ矯正歯科クリニック 院長の栗田容輔です。みなさんよろしくお願いいたします。

マロニエ矯正歯科クリニックは埼玉県草加市にて開業8年目の矯正治療専門歯科医院になります。虫歯治療など、一般歯科治療は一切やっておりません。矯正1本でやっている分、矯正治療に関しては、いろいろとお話しできるかなと思います。

本日はマウスピース矯正とワイヤー矯正の違いについてお話させていただきます。
前半は、マウスピース矯正がどういうものかを簡単にご説明させていただきたいと思います。そして後半は、吉住矯正歯科クリニックの吉住先生をお呼びして、マウスピース矯正について、より深くお話を進めていけたらなと思いますので、ぜひ最後までお付き合いください。

栗田:ではさっそく「マウスピース矯正とは」についてお話していきます。マウスピース矯正とは、その名の通りマウスピースを使って歯並びを治す、比較的新しい矯正方法になります。取り外し式の透明な薄いマウスピースを装着することで、そのマウスピースが歯を動かしてくれる方法になります。 歯を動かしてくれるという点に関しては、実はワイヤー矯正も、マウスピース矯正もほとんど同じということになります。では両者の違いはどこにあるのでしょうか。

まずマウスピース矯正は、取り外せることが最大の特徴になります。固定式のワイヤー矯正に比べて見た目が目立ちにくいことや、取り外せるため、矯正を始める前と同じような状態で歯磨きができるなどのメリットから、矯正に対して強い抵抗感がある方に選ばれる傾向があります。また通院回数がワイヤー矯正に比べて少ないのも特徴の1つになります。
1ヶ月に1回通院調整が必要なワイヤーに対して、マウスピース矯正は治療で使うマウスピースを一括でお渡しているため、極論歯医者にあまり行かなくても矯正することができます。さらに痛みもワイヤー矯正に比べて少なくなります。

そのため一見メリットしかない治療法に聞こえるかもしれませんが、最大のデメリットもあります。それは、「使わないと治らない」ことです。というのもマウスピースは1日20時間以上使っていかなければなりません。 つまり、食事や歯磨き以外は基本つけっぱなしで過ごす必要があるのです。そこで、メリットの1つでもある「いつでも取り外せる」ことがあだとなり、間食のときに外してそのままになったり、つけ外しがめんどくさくなってやめてしまったりというリスクがあります。
患者さんのモチベーションや、真面目さに左右されてしまうので、人の性格も含めて適正を選ぶ治療だといえると思います。

栗田:ここで、本日のゲスト吉住矯正歯科クリニックの院長、吉住淳先生にお越しいただきました。スタンスとして吉住先生はマウスピース矯正派、私はワイヤー矯正派という形でやらせていただきます。ワイヤー矯正、マウスピース矯正のメリット、デメリットを理解した上で、自分にあった治療法を皆様に選んでいただければと思っております。

栗田:吉住先生よろしくお願いいたします。

吉住:ちょっと緊張していますが色々お話できればと思ってますので、どうぞよろしくお願いいたします。

栗田:吉住先生は、なぜマウスピース専門の歯医者をやろうと思ったのでしょうか?

吉住:私自身、昔は「マウスピースでは治らないだろう」と思っていたのですが、患者さんのニーズに応えようと試行錯誤するうちに「しっかりと工夫すれば、マウスピースでもワイヤー矯正と同じだけのクオリティを担保して、ここまで綺麗にできるんだ」ということに気づきました。
また、マウスピース矯正はハードルが低い故に、実は失敗した話もよく耳にします。
そのため、今後はデジタルやテクノロジーの力を借りて、正しい矯正治療を社会に提供していかないといけないと思ったこともきっかけになります。

栗田:世間の患者さんを守るため、正しい矯正を提供するためにやっていきたいということですね。なるほど、素晴らしいです。

栗田:マウスピースを求める患者さんが増えてきている一方で、私がワイヤー矯正を中心にやる理由はマウスピースだと続かない人がやっぱり多いからです。

吉住:でも本当におっしゃるとおりで、マウスピース矯正はやっぱり患者さん依存になります。本当は一週間に1回程度歯の状態を撮影し、メッセージ機能などでやり取りするのがいいと思います。不安なことがあったらすぐに聞けますし、コミュニケーションも取れ、治療の質が上がることに繋がります。患者さんにとってもメリットですし、我々も心配しなくて済みます。

栗田:なるほど、こういったデンタルモニタリングシステムなどのテクノロジーが矯正の手助けをしてくれるのですね。

吉住:こういった最新AIシステムのように、マウスピース矯正は技術的に成熟してきたとはいえ、技術、素材、ソフトウェア面では必ず今後もまだまだ進化していくと思います。

栗田:技術が進化するということは、患者さんにとって治りやすいことにもなりますね。
今後のマウスピース矯正を含めた矯正の未来に期待していきたいです。
改めまして、本日のゲスト吉住矯正歯科クリニック院長 吉住先生、本当にありがとうございました。

吉住:こちらこそありがとうございました。非常に貴重な経験でした。楽しかったです。

栗田:ということで、次回は、矯正治療のトラブルについてきますのでぜひお聞きしていただきたいです。ありがとうございました。

Company Profile

マロニエ矯正歯科クリニック 院長

栗田容輔 Kurita Yosuke

2010年に東京歯科大学を卒業後、歯科医師免許を取得。その後、東京歯科大学水道橋病院で矯正歯科に従事。2016年には、日本矯正歯科学会の認定医資格を取得。 インビザライン認定ドクター。2017年、マロニエ矯正歯科クリニックを開設。

http://marronnier-kyousei.com/