Interview Sato Shinji

川上:ここからのお時間は、佐藤信次のヒーロー活動〜地方創生チャンネル〜をお届けいたします。この番組のナビゲーターを務める川上実津紀です。
この番組は地方創生、そして日本を元気にするをテーマに、さまざまな社会問題に取り組んでいるゲストの方をお招きし、問題点や解決に向けての活動などを分かりやすくお届けする番組です。そして、この番組のMCは、合同会社社長のミカタ、CSOの佐藤伸次さんです。よろしくお願いいたします。
佐藤:よろしくお願いします。
川上:まずは、合同会社社長のミカタについて教えていただけますか?
佐藤:社長のミカタは、なんと今月、5周年パーティーを行うことができました。
川上:おめでとうございます。
佐藤:ありがとうございます。
川上:SNSで見ていましたが、華やかなパーティーだったようですね。
佐藤:北は北海道から、南は沖縄まで、320人の方に来ていただいて、5歳の誕生日会を迎えることができました。
川上:すごいですね。
佐藤:弊社は名前の通り、社長のお困りごとを伴走しながら解決するということをしています。今後はDX時代ということもあるので、特にデジタルを中心に会社様のサポートをしていきたいですね。

川上:本日のテーマは、日本のお米事情ということですが、早速ゲストのお二人をご紹介します。
本日のゲストは、株式会社笑農和 代表取締役の下村豪徳さん。そして、田んぼ倶楽部 主宰で合同会社ナオアンドパートナーズ 代表社員のいわせ直美さんです。よろしくお願いいたします。
一同:よろしくお願いします。
川上:株式会社笑農和について教えていただけますでしょうか?
下村:弊社は、水田の水を取り入れたり、水を抜いたりという人が行っていた作業を、IoTと言われる技術を使い、遠隔でスマートな水管理を提供する「paditch(パディッチ)」という製品を開発し、これをメイン事業とさせていただいております。
川上:ありがとうございます。続いて、田んぼ倶楽部、合同会社ナオアンドパートナーズについて教えてください。
いわせ:主に3つの事業で成り立っています。1つはカウンセリング事業、2つ目は、広報事業です。3つ目は、今日のテーマである農業に関わる事業をやっております。主に田んぼオーナー制度という生産者とをつなぐことをしています。
川上:ありがとうございます。それでは、前半は下村さんに詳しくお話を伺っていきます。
まず、最新技術を使った農業に携わっているということですが、どういうきっかけがあったのでしょうか?
下村:実は私は農家の生まれだったのですが、農業が嫌いでITの世界に行きました。実家は弟が継いでいて、その農家を何とかしたいと笑農和を創業しました。お米作りの中で、水管理はすごく大変な作業なのですが、近未来なテクノロジーを使って行うことで、高齢の人が増えているお米農家の救いになると思っています。
川上:素敵ですね。実際にはどういう技術なのでしょうか?
下村:農業というのは、現場に出てという作業が大半なんですが、paditchを使うことによって、水の管理を自動で24時間稼働で行うことができます。この技術を使うことで、収量が最大16%増え、作業の手間や時間を80%削減できるという結果が出ています。
いわせ:今の時代に必要な技術ですね。
川上:やはり、お米事情や農家さんの事情としては、本当に社会課題が山積みだと思うんですけれども、手間を80%削減できるというのは本当にすごいですね。
下村:お米を作る作業を100とした時に、実は朝や夜に水を見て回る水管理というのが、約28%もかかっています。
川上:そうなんですか。
佐藤:実は僕の実家が農家だったのですが、親や祖父母が田んぼの水を見に行かないとという会話をしてました。農家だったら当たり前なのですが、大変ですね。
川上:農家さんは本当に大変な思いをして、お米を作っていらっしゃるのですね。
佐藤:しかも年齢が高齢化してるのですよね?
下村:お米農家さんの平均年齢は今68.8歳ぐらいになっています。
皆さん、足腰を曲げて、大変な作業を深夜早朝にやっていらっしゃいます。
佐藤:だからこそ、この便利なpaditchが必要なのですね。
下村:そうです。機械を購入して設置していただくと、水が入ってるかどうか、何センチぐらいなのか、何度ぐらいなのかなどを、全てスマートフォンで見ることができます。
いわせ:素晴らしいですね。
佐藤:温度が下がると、お米の味も美味しそうですよね。
下村:最近は温暖化で、朝9時ぐらいのデータを見ると、もう30度を超えています。お米は、25度を超えると、ちょっと品質が落ち始めるんです。
川上:そうなんですか。
下村:だからこそ、冷たい水をこまめに入れることが、お米にとっても重要なのです。
川上:これは救世主ですね。

川上:続いて、いわせさんにお話を伺っていきたいのですが、田んぼオーナー制度とはどんなものなのでしょうか?
いわせ:農家さんの1区画を1年間契約をして、自分たちのオリジナルのお米を作るということを、個人や企業むけに提案させていただいております。今年は、社長のミカタさんにも契約していただきました。
佐藤:そうなんです。会社が田んぼの区画を持っていて、そこで収穫したお米を、なんとこの前行った5周年イベントで、ミカタ米として皆さんにプレゼントいたしました。
川上:そういう使い方ができるのは楽しいですね。
佐藤:田んぼのオーナー制度の強みはなんでしょうか?
いわせ:田んぼオーナー制度というのは、田んぼ農家さんと提携をして、パートナーシップを組んで、ふるさと納税形式で参画できるということを行っています。今は7か所でやっているのですが、全国で行うことで、高齢化に伴い田畑を手放した土地の問題も解決できると思っています。
佐藤:オーナーは個人と企業、どちらが多いのでしょうか?
いわせ:両方ですね。ただ、最近は企業様が多いですね。
佐藤:田んぼのふちに、ここの区画は「この会社の持ち物ですよ」と看板を立てるんです。会社のPRにもなりますよね。
いわせ:そういった看板を立てて、企業様同士で共有をしていただくことによって、社員様も、ものすごく励みになっていると聞いています。
川上:面白いですね。ちなみに、1区画あたり何キロくらいのお米がとれるんですか?
いわせ:農家さんによって違いますが、1区画50キロから60キロぐらいとれますね。
川上:結構とれますね。
いわせ:そうなんです。
佐藤:自分の食べる分は自分の田んぼからみたいな形ですね。
いわせ:そういう時代をつくりたいです。
佐藤:自給自足の考え方ですね。
川上:最後に、お二方から将来のビジョンを教えていただいてもよろしいでしょうか?
下村:そうですね。国内中心にスマート農業などが普及してきていますが、お米は世界的に需要も出てきています。今後は、東南アジアのお米の農家さんも救いたいと考えています。デジタルを使いながら、日本から生産指導することで、日本が世界の米作りのトップランナーになれると思っています。
川上:かっこいいですね。いわせさんはいかがでしょうか?
いわせ:オーナー制度を47都道府県に普及させるということ、あとはその農家さんの近くに田畑を設けて、古民家を改造して、オーナーさんたちはどこの県に行っても自給自足ができる村づくり・国づくりを、今後していきたいなと考えています。
川上:素晴らしいですね。本日はありがとうございました。
一同:ありがとうございました。