Interview Sato Shinji

川上:この番組は「地方創生・日本を元気にする」をテーマに、さまざまな社会問題に取り組んでいる方をゲストにお招きし、問題点や解決に向けての活動などをわかりやすくお届けする番組です。この番組のMCをご紹介いたしましょう。合同会社社長のミカタCSOの佐藤伸次さんです。よろしくお願いします。
佐藤:よろしくお願いします。
川上:2回目の放送となりました。まずは合同会社社長のミカタについて、佐藤さんにご紹介していただきたいなと思います。
佐藤:「社長のミカタ」という社名の通り、伴走型のコンサルティングで社長のお困りごとを解決する会社です。会社設立時や、設立して何年か経ったとき、売上が上下したときなど、いろいろなタイミングの悩みの解決を目指しています。経営者は孤独なものです。私は過去に倒産の経験があり、孤独を味わいました。そうした経験も踏まえて何かお手伝いができればと考えています。
川上:素晴らしいです。心強いお仕事をされております。

川上:ここからはゲストコーナーへ参りたいと思います。それでは一人ずつご紹介させていただきます。ミカタkidsフリースクールの伴野真教さんです。
伴野:よろしくお願いします。
川上:よろしくお願いします。続きまして、東ダワーンマサヒコさんです。
東:よろしくお願いします。
川上:そして、石川高也さんです。
石川:よろしくお願いします。
川上:よろしくお願いします。本日のテーマはフリースクールです。伴野さんが運営するミカタkidsフリースクールについて説明していただけますでしょうか。
伴野:ミカタkidsフリースクールは一言でいえば、自分らしく生きる力を育む学校です。AIや金融教育を通して、夢を実現するステップを学んでいけます。現在準備段階で、不登校の子どもを中心とした学校をメタバース上に構築する予定です。
川上:伴野さんはもともと教員をされていたそうですが、やはり教育現場で課題が見えたことで、現在に至るという感じでしょうか?
伴野:そうですね。私が教師になった初めのころは、不登校の子どもは学校に1〜2人いるかいないか程度でした。しかし今は各クラスに何人かは必ず不登校の子どもがいるような感じです。
川上:それは深刻ですね。
伴野:現在約900万人の小中学生がいますが、そのうち34万人の子どもが不登校だというデータがあります。
川上:そんな状況のなか、フリースクールの必要性はどんなところにあるのでしょうか?
伴野:家では学びを継続するのが難しい場合に、別の学ぶ場所をつくると同時に、安心できる居場所を届けたいなと考えています。
川上:「ほかにも居場所があるんだよ」と大人が指し示してあげるのは大事ですよね。
東:不登校と一言でいっても、その背景はさまざまです。例えば学校に行く必要性を感じていないだけで、やりたいこと自体はたくさんあるなど、ポジティブな理由で不登校を選ぶ場合もありますね。
川上:東さんはフリースクールでどのような関わりをされていますか?
東:学習環境の整備といった分野で我々も関わらせてもらっています。
川上:我々ということは石川さんもですか?
石川:はい。我々はプログラミングスクールを運営していて、生徒のなかには不登校の子どももいます。そんな子がスキルを学ぶことで、自信のある顔つきになる姿を見てきました。そうした知見を活かし、約1年前からコンテンツ作成をお手伝いしています。
川上:教育方針やカリキュラムについても教えてください。
伴野:「誰一人置き去りにしない」という理念を掲げています。
川上:素敵です。
伴野:以前から、障害があったり病気を抱えていたりをする子どもの就職先が少ないと感じていました。そんな子どもがやりたいことを伸び伸びとできる場所として、メタバースの活用は最適だと思っています。またAIや金融教育など、現在の学校教育ではカバーしきれていない分野の学びも提供し、子どもの成長を見守っていきたいです。

川上:さて、ミカタkidsフリースクールの今後について聞かせてもらえますか?
伴野:循環型のフリースクールという形を目指しています。
川上:新しい言葉ですね。
佐藤:一方通行ではないということですね。企業から一方的に支援してもらうのではなく、企業や社会に還元していくイメージです。例えばここで学んだ子どもが、支援してくれた企業に就職したり、業務委託契約を結んだりできるようにしたいのです。学んだ子どもと支援した企業、双方がメリットを感じられるような仕組みを考えています。
川上:学校に通う子ども側も、支援する企業側も、価値を感じられる。みんなで未来をつくっていくチームのようですね。
東:コンテンツも豊富に用意しているので、各々が得意なことを見つけて、新たなスキルを習得したり、成功体験を積み重ねたりしてほしいと思います。
石川:社会の課題や企業のニーズを抑えた結果、当初の計画よりもコンテンツの数がどんどん増えています。フリースクール卒業後、子どもには企業の即戦力になってもらい、そこで自信を得ていってほしいです。
伴野:国語や算数などの基礎教科ももちろん学べます。そのなかで得意・苦手に合わせた、個別最適化された学習プログラムの提供を想定しています。
東:オンライン授業なので、子どもの様子を親御さんが気軽に見守れるのもメリットです。
石川:我々運営側も日々情報をキャッチしながら、誰一人取り残さない居場所をつくっていきたいですね。