Interview Ishibashi Noriko

石橋:みなさんこんにちは。本日も始まりました繊細さんいらっしゃい。MCは、わたくしカウンセラーの石橋典子です。本日のゲストは芸人のヒロシさんです。よろしくお願いします。
ヒロシ:ヒロシです。よろしくお願いします。
僕が呼ばれそうな番組タイトルで、オファーがきた時からスッと受け入れられました。
石橋:そう言っていただけて嬉しいです。この番組のこれまでの回は、私が知っている方にお声がけをしていました。ただ、一度は私が知らない人で、かつ、私がお会いしたい人で、繊細なのではないかという方に出ていただきたいと考えた時、私の中でヒロシさんしか思い浮かばなかったんです。
ヒロシ:そうだったんですか。
石橋:私はヒロシさんの番組、BS-TBSの「ヒロシのぼっちキャンプ」、熊本朝日放送の「ヒロシのひとりキャンプのすすめ」どちらも大好きなんです。
ヒロシ:いつも「ヒロシのぼっちキャンプ見てます」と言ってもらえることが多いんですが、熊本の番組を見ていると言われることがあまりないので嬉しいです。それぞれ趣きが全然違う番組なので、その差を楽しんで欲しいです。
石橋:すごく面白くて、いつも楽しみにしています!
ヒロシ:ソロキャンプなので静かに火起こして一人で淡々と過ごすという時も多いですが、熊本の番組では、ソロキャンプと言いながらグループで行く時もあります。
石橋:はい、そうですよね。
ヒロシ:ただ、グループで行っても別々のテントを張ります。結局繊細な人の集まりなんですよ。
一緒のテントでは過ごせないけど、盛り上がる時は集まって、焚き火を囲んでいます。
石橋:番組を見ていて、すごく絶妙な距離感だなと思っていました。
ヒロシ:そうなんですよ。あの人たちといると、僕は非常に心地がいいんですよ。

石橋:簡単にプロフィールをご紹介します。2004年頃「ヒロシ」という名前がメディアに広がりブレイク。その後、芸人活動の他、俳優、ラジオパーソナリティ、執筆活動、バンド活動など幅広い分野でご活躍されています。
趣味のソロキャンプの動画をアップしているYouTube「ヒロシちゃんねる」の登録者が114万人を突破するなど根強いキャンプファンも多くいらっしゃいます。また、オリジナルキャンプブランド「No.164」を立ち上げ、「独焼鉄板」は発売数分後即完売。他にも「野斬鋸」など今もなお キャンプギアプロデュースなど更なる活躍に注目が集まっています。
ヒロシ:ありがとうございます。
石橋:この番組は「繊細さんいらっしゃい」というタイトルなんですが、「繊細さん」という言葉はご存知でしたか?
ヒロシ:あくまで番組のタイトルであって、「繊細さん」という言葉が単独で存在するとは知りませんでした。
石橋:そうだったんですね。
ヒロシ:僕は、前向きなタイプなんですが、人に対して繊細なんですよ。
結構人の目を気にして生きていて、それが足枷になってしまっています。コミュニケーションが下手くそなんですよね。
石橋:あとでお悩みをお伺いしようと思っていたんですけど、ヒロシさんのお悩みはまさに、人間関係ですか?
ヒロシ:そうですね。
石橋:ヒロシさんの著書「ひとりで生きていく」を拝読しましたが、人間関係についても触れていらっしゃいましたよね。その中で、印象的だったのは「人間関係は流動的なもの」と書かれていた部分です。
ヒロシ:僕は熊本から東京に出てきたんですけど、当時は理解し合える友達だと思っていても、ずっとそこの街に住んでる人と、僕みたいにいろんなところに行ってる人たちだと、どんどん話が合わなくなってくるんですよね。
石橋:年齢的なこともあり、難しいですよね。
ヒロシ:そうなんですよ。昔の話ばかりになるのも苦手ですし、考え方もどんどんずれてきて、会っても楽しくないと思ってしまう自分に罪悪感を抱くことがあるんです。
石橋:わかります。今の話をしたいですよね。
ヒロシ:そうなんですよ。昔の話も楽しいですけれど、今とか未来の話をできる人の方が、自分を成長させてくれると思っています。
石橋:そうですよね!
ヒロシ:ずっと仲良くするのが美徳みたいになっていますが、やっぱりその時のステージによって変わってきますからね。罪悪感を感じることもありますが、僕は自分のために、一緒に未来を語れる人たちと過ごしていきたいんです。

石橋:繊細さんという言葉も、ご存知なかったとおっしゃっていましたよね。
ヒロシ:そうですね。ネガティブと言われることはよくありましたけれど。
石橋:最初に売れた時の、イメージもあるかもしれませんね。個人的には、ネガティブを笑いに変えるという発想やセンスが素晴らしいなと当時から思っていました。
ヒロシ:極端な話、ポジティブが良いとされていますが、例えば川に少し古い橋がかかっていた時、ポジティブな人はすぐに渡って落ちる可能性もありますよね。ネガティブな人は、「怪しいぞ」と石橋を叩いてから渡りますよね。
石橋:はい、そうですね。
ヒロシ:叩いて大丈夫だと確認してから渡りますので、石橋を叩いて渡るという言葉は理にかなってるなと思います。だからこそ、僕はあまりポジティブを受け入れていないですね。
石橋:そうなんですね。ただ、ヒロシさんは結果的にポジティブな方向に進んでらっしゃると感じました。
ヒロシ:そうなんですよ。僕は不思議な人間で、ずっとネガティブとか、繊細だったりとかで、結構きつかったんです。ただ、目標は常にポジティブなんです。
石橋:あと、行動がすごく素早いですよね。
ヒロシ:そうかもしれません。ただ、学校の先生から「お笑い芸人で売れるわけない」と言われた時はやっぱり傷つきました。
石橋:人から言われた言葉が残ったりしますよね・・。
ヒロシ:僕自身も売れるかどうかわからなかったので、最初は怖かったです。中学校を卒業したら、「僕は東京行って、お笑い芸人になる」と思っていました。しかし、高校に行きましたし、親から「大学に行け」と言われて、大学にも行きました。その後、就職もしているんですよ。
石橋:はい。
ヒロシ:石橋を叩きまくりなんですよね。
僕もよく芸人を始めたなと思うんですが、振り返って考えると、石橋をたくさん叩いてやっと始めてるんです。
石橋:そうなんですね。叩いたことによって、「よし、いける!」という要素が見つかったんですか?
ヒロシ:いけるではなくて、営業職で働いてみて「僕は普通の世界では無理なんだ」と思ったんです。「やっぱり僕はお笑いの世界に行こう」と踏み切れたのは、一度就職したからかもしれないです。そこで就職がうまくいってたら、芸人をやってないかもしれませんね。
石橋:何事もやってみないとわからないですよね。
貴重なお話、ありがとうございました。
ヒロシ:こちらこそ、ありがとうございます。僕は大枠でポジティブで、細かくネガティブが集まっているのでうまく話せたかどうか心配です。
石橋:この番組を聞いている方も繊細な方が多いので、きちんと伝わっていると思います。今日は本当にありがとうございました!
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